「twelvebooks」主宰の濱中敦史さんにディストリビューションという仕事について訊いてみた。

春も間近となってすがすがしい昼下がり、ある人物と新宿の喫茶店らんぶるで待ち合わせをしていた。「twelvebooks」主宰の濱中敦史(はまなか・あつし)さんだ。 

濱中さんは、写真集の国内ディストリビューションを仕事にしている。あとオトナっぽい見た目だけど、実はけっこう若い。そしてバリバリ働いている! もちろん知ってるよね? 少なくともオレより知られている。たぶん小林孝行よりも知られている。だからきっとキミなら知っているはず!

オレ、恥ずかしい告白をすると、正直ディストリビューションって仕事がなんなのかをよく知らなかった。海外から本を仕入れて本屋に卸すってのは理屈で分かっても、それがだからどういうことなの?とか、それでオマンマ食えるのか?とかってさ。てなワケで打ち合わせついでに、ディストリビューションについて話を聞いてみた。

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TSK:濱中さんさ。いま打ち合わせの途中だけど、TSKのインタビューさせてもらってもいい?

濱中敦史:これまた急な(笑)。

 

承諾ありがとうございます。じゃあ濱中さんのキャリアの始まりから、聞かせてもらえますか?

はい。もともとは僕、ファッション畑にいたんです。

twelvebooksを始める前はパリに留学していて、それこそニコラ・フォルミケッティ(編註:静岡発の世界的ファッション・スタイリスト。ガガのスタイリストを5年務めたが、ガガについていけなくなって辞めた人)の現場に出入りさせてもらったり。でもトップの人たちの仕事ぶりを見ていたら、自分はそこまで行けないなと。ヘンに冷静になっちゃって、その道は諦めたんです。

 

へー、そうだったんだ!

で、当時、雑誌や写真集はよく買っていたんですね。それこそ「Purple」や「Self Service」が好きで。関連する写真家たちの本もよく見ていた。だから次は本関係かなぁと思っていたら、たまたまパリで大類信さんと出会った。

それからは帰国するまで、毎日のように大類さんの下を訪れて。大類さんの話を聞いているうち、彼がディストリビューションの仕事をされていると知ったんです。ラリー・クラーク『KIDS』やフェティシズム系、それこそ「i-D」「Purple」「Dazed & Confused」「Self Service」辺りを日本に持ってきたディストリビューターだった。

 

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イヤがる濱中さんに昔の写真をせびったら出てきた、キレッキレ時代の1枚
「パリに留学した最初の年のパリコレ会場で撮られたスナップです」
BO NINGENのメンバーにいそう! ていうか、誰!

 

大類さんのディストリビューションの話が実に面白かったから、僕も帰国したらやりたいです!と。

そしたら大類さんが、日本にいる知り合いを紹介してくれたんです。それがユトレヒトの江口宏志さん、現在はMarginal Pressの大智ユミコさん、そしてVACANT代表の永井祐介だった。帰国後、それぞれとお会いして。

 

へえ、いい流れだ。

そのときすでにいくつか、日本でディストリビューションしようと思っていたものがあったんですけど、江口さんに見せたら、ユトレヒトで扱ってもらえることになった。VACANTにも持ち込んだら、永井にも気に入ってもらえて。

そのあと他の書店を回ると「ほかでどんな書店が扱ってるんですか?」とか訊かれるじゃないですか。「ユトレヒトとVACANTで扱ってもらっているんですよ」と言うと、思っていた以上にネームバリューが良かった。「そこが扱っているならうちも」とトントン拍子で取引先が決まっていって。始まりは順調でした。

 

それが本格的にtwelvebooksが始動したときだよね。いつ頃?

2010年ですね。

 

そこからこの6年の飛躍がすごいもんなあ。

そうは言っても、初めの頃は1000円前後のzineや雑誌しか扱っていなかった。仕入れの元手もなかったので。

だから当時は帰国してからも……渋谷の「CANDY」は知ってます?

 

うん、ぶっとび系セレクトショップの。なんつーか、とんがった店だよね。

僕、帰国してからしばらくそこで働いていたんですよ。渋谷に「CANDY」と「SISTER」が移転して「FAKE TOKYO」っていう建物を建てるとき、そのプロデュースをやったりだとか、バイイングだったり、海外デザイナーの来日イベントを企画したり。

 

え、マジ?? そうだったの??

「FAKE TOKYO」っていう名前は、僕がつけました。いわゆる目の前にFOREVER 21とか109みたいな、フェイクみたいなヤツらがいるところで、ホンモノをやるっていう。でも渋谷では彼らがホンモノとして扱われているから、逆にこっちは「FAKE」と名乗ろうと。店を立ち上げ、しばらく2年くらいランさせて。そのあと、3月11日に……

 

あ、東日本大震災。

そう。あのとき僕、日本にいなくて。3月はファッションウィークじゃないですか。買いつけのため、ロンドンにいたんです。パリコレに行って、そのあとにもう1回、ロンドン行って。ようやく帰国するぞ!というタイミングで、震災が起きた。

 

あの日は電車も止まっちゃって、歩いて家まで帰ったのを覚えてるよ。

そうだったんですね。実は帰国したら、会社を辞めようと心に決めていたんです。そろそろtwelvebooks1本でやりたいと。それで空港まで行ったら、ああいう騒ぎじゃないですか。当時僕は会社で上から3番目くらいの立場だった。辞めるとは言えない空気になっていて。だから店が落ち着くまではいようと。

 

てことは、一時期アパレルとディストリビューションの両立をしていたってことだ。ハンパなかったでしょう?! よく続けられたよね。

古着屋さんが母体の会社だったんですけど、その会社が経営していた5、6店舗すべての管轄をしていました。給料もなかなか良かったんですけど、それを本の仕入れに回していました。

売上は立たなくてもいいから、とにかく自分が仕入れたい本を、自分が置いてもらいたい店に置いてもらう。自分のやりたいことだけで、どこまで人に広がるか。そこに投資をしたかったんです。

 

いきなり辞めて新事業!とはいかないものね。

いやあ、会社勤めとはいっても、生活していかなきゃいけないですから。すべてを仕入れに、とはいかない。クレジットカードのリボ払いやPayPal決済を使い続けてきて、実はずっと昔の仕入れでの借金が溜まっていたんです。それを毎月10万円くらい返済し続けてきて。

 

そういう事情もあったんだ。店には結局いつまでいたの?

震災から半年ほど経って、会社も持ちこたえたんで辞めました。それから1ヵ月くらいは三重県の実家に帰って、今まで会ったことのなかった取引先をひとつひとつ巡業しながら過ごしていたら、東京に戻ってきたころにはお金も尽きちゃって。

そしたら、たまたま知り合いのおばあちゃんが亡くなってしまったと。

親族は誰も日本にいない。そこは一軒家なんだけど、もし興味があるなら光熱費だけの負担で良いから住まないかと。丁度いいタイミングだと思って、どこどこ?と訊いたら、横浜の山奥を30分くらい入らないと辿り着かないところでした。

 

……立地もだけど、けっこうホラーじゃない? それって。

そこに僕、半年くらい住んでたんですよ。おばあちゃんが生きていたころのまま、部屋も家財も全て残っていて。2階建ての一軒家で、庭もしっかりしていて。在庫の山と一緒に暮らしていました。東京に出るのも2〜3時間くらいかかるから、当時は篭もっていて。それが2012年ころ。

 

で、その頃からVACANTとの関係が密着になっていくと。

そうですね。当時は卸先のひとつだったんですけど、持っていく本がいつもスタッフ内で好評だったみたいで。ブックスペースはtwelvebooksにしちゃってもいいんじゃないの?という話が、社内に上がっていたそうなんです。

ちょうど自分も独り身になったばかりで、資金もない。引き続き、変わらない規模でやるとは思うけれど、と言ったら、VACANTもちょうど本の担当が欲しいし、うちのお金でtwelvebooksやってみない?と言ってもらえて。

 

こちらもロン毛時代の濱中さん
「これはまだtwelvebooks始めて1年も経ってない頃、
VACANTで大智さんがママを務めたスナックイベントでの即売会のときですね」

 

へえ、縁だねえ。

それもあって、いまのVACANTで働くようになったんです。

実はその前年、イギリスの出版社のMACKから日本のディストリビューションをやらないかという声がかかっていたんですが、それを僕は1回断わっていて。

というのも、資金がなかった。せっかくMACKをやるなら、20~30冊程度じゃなく、数百冊をガンガン卸す規模でやりたかった。当時はそれができる規模じゃなかったから、時間をくれと。そしたらMACKのマイケルは分かったと言ってくれて。

 

それってすごい話だけど、MACKはどうして濱中さんに声をかけたんだろ?

それが面白くて。

当時、ディストリビューションしていたzineレーベルのなかに、イギリスの「fourteen-nineteen」があって。そのレーベルを運営していたLewis Chaplin(現在MACKでデザイナーとして勤務)がたまたまMACKでインターンをしていたんです。たかだか1000円とかのzineだけど、こまめにメールしながら日本でのプロモーションとディストリビューションを担っていたんです。

MACKは2011年スタート。当時は始めて1年程度で、そろそろ世界中に現地ディストリビューターを置いて、MACKを世界に拡大していこうっていう会議の場で、そのLewisが「オレのzineを日本でディストリビューションしてくれてるアツシってヤツがいいと思う」と言ってくれたんです。それで、マイケルからすぐにメールが届いたんです。

 

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左が濱中さん、右が世界のMichael Mackさん
「ちょうど2年前、ロンドンのMACKオフィスに立ち寄った時の1枚です。
世界中からディストリビューターが集まったセールスカンファレンスの前日ですね」
 

ここまでほとんど、チョー御縁じゃん!

とにかくそういう経緯があったから、VACANTから声をかけてもらったときも「そういうことなら、これを機にMACKをガッツリやりたいけどいい?」って訊いたら、いいよと。それで調子に乗って、初っぱなに数千冊をオーダーして(笑)。

届いた請求書が数百万円! 速攻、社内会議でめちゃくちゃ怒られました。

 

ははっ、極端だねえ!

お前これ、1年以内に売れよって言われて。実際に1年以内で売り切った。いい経験になったなと思います。1年で売り切るには、これだけの冊数を毎月、何冊卸せばいいかとか。ケツ叩かれながらでもやらなきゃならない状況が作れたら、できたことでもあって。

 

twelvebooksにとって、MACKはそれだけ特別な存在だったんだね。

そうなんです。MACKと共に成長させてもらったし、或る程度の規模になってきた。

これからの目標としては、これ以上新しい出版社を増やしていくというよりは、この5年を突っ走ってきたなかで、いい付き合いをさせてもらってきた出版社たちと、よりお互いが伸びていくためのことを見つめていきたい。

 

2014年3月、MACKはART FAIR TOKYOに出展
川田喜久治さんの名著『ラスト・コスモロジー』がMACKから復刊!
って超話題になったときも、濱中さんがマックさんを支えていた

 

 

ますます気になってくるのは、そこまで濱中さんの背中を押すモノがなんで本なのか?ってことだよね。FAKE TOKYOでの順風満帆な人生も選べたわけじゃん?

ねえ、そこがねえ。不思議なんですよ。

でも本が好きだからやってるだけとは思ってなくて。本がきっかけとなって、人とコミュニケーションがとれるのもそうだし、ディストリビューションってある意味、特権なんです。すべてにアクセスできる。出版社、書店、そしてアーティスト。セールスのためという理由で、色んな人から色んな話を聞くこともできる。

聞いた話で感動したことをもっとたくさんの人に伝えたいから、イベントもやる。それは販促のためじゃなくて。自分が興味を持った人たちや作家さんたちと、もっとこうしたら面白いんじゃないかってことを実現するための箱作り。そういう仕事ができるのって、超スペシャルなポジションなんですよ!

 

それも分かるような気がする。でもさ、人をつないだり、色んな人とっていうのはファッションでもできることじゃん?

それは結果的にたまたまいいタイミングで、そういう価値観に触れられる仕事がディストリビューターだっただけで、それを経験できたから、これだ!と思っているだけかもしれないですね。自分ではよくこれだけ続いているなと思いますよ。

 

う〜ん、気になる。なんでそんなに、ディストリビューションの仕事に夢中になれるの?

限りなく色々な人に、限りない手法で届けられて、しかもそこに付随して色んなことができるからじゃないですかね。物を作るわけでもないし、書店みたいに場所が決まっているわけでもない。

 

 パリフォトでもMACKの存在感はハンパない
これもう図書館だろ。ズルい、スゴイ!

 

でもさ、物を売るってことを考えると、普通は単価を考えるじゃない? 実際、ひとつの売上って小さいわけで。

そんなこと考えてなかったですよ、始めた時は。

むしろそれはね、大類さんが一番悪いんです(笑)。一切、お金の話をしてくれなかったんですよ。どちらかというと、とにかくディストリビューションの仕事がいかに楽しいかって話をしてくれたんですよね。

で、僕が最初、本に関わりたいと言ったら、大類さんはこんな話をしてくれたんです。

 

うん、聞かせて聞かせて。

人の興味というのは無限大。本を作り始めたら、色んな人とコラボレーションして、色んな本を作りたいと思うだろう。たとえば50人の本を作りたくなったとする。でも1年で作れる冊数はせいぜい1、2冊程度。てことは、50人の本を作り終えるのに、25年がかかってしまう。

今度は書店なら、50冊を扱うことはできるかもしれないけれど、50冊だけで本屋は成り立たない。

その点、ディストリビューターはお客の好みと無関係なところから本を探し始め、自分が世に伝えたい50冊を、たくさんの本屋さんで売ってもらう仕事。全国に売り場がある本屋さんとも言えて。仮に1店舗の入荷が5冊だとしても、10店舗集まれば、50冊を卸せる。それはビジネスになる可能性がある。

だからディストリビューターが一番やりたい本だけでやってけるんだよ。それが一番良くない?と大類さんから言われて、それ一番いいですね!って(笑)。

 

たしかにその通りだ! そりゃ、やってみようという気にもなる。

でも仕入れや掛け率のこと、実際の卸業では利益がものすごく少ないこととか、全然教えてくれなかった。そういうことはユトレヒトの江口さんから。

最初1000円で仕入れた本を、1200円くらいで売ればいいかなと思って。江口さんに1200円ですと。じゃあ7掛けだから、1冊840円ね……と言われて、いやいやそれじゃ困ります!って(笑)。1000円で買ってきたんですって。じゃあいくらで買えっていうの?っていうから、1200円でって返したら、それじゃ本屋潰れるわと怒られた(笑)。

それで初めて、まず初めに出版社とネゴシエーションして卸さなきゃいけないのかとか、送料のこととかを考えて。少しずつやりながら勉強してきた感じはありました。

 

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ははっ、でも大類さんは一番大切な夢あることを教えてくれたってことだよね。

はい、それはいまだに守っています。むしろそれがなかったら、続いてなかったと思う。そこは感謝もしているけれど、いい意味で憎んでもいるんですよ(笑)。辛い部分はなにも教えてくれなかったっていう。

 

それでも続けるヤツは続けるし、辞めるヤツは辞めるし。

そうですね。あと大類さんが教えてくれたのは、自分が一番最初に手がける気持ち良さはあるよねって。僕がアパレルやっていたときも、唯一いまと変わらないところでテンションが保てていたのはそれで。

CANDYはエッジの効いたお店。ほとんど初上陸のブランドばっかりやっていた。みんながいいと言っているものを扱うより、誰も知らないもの。パリコレに行っても、ただショーを観るだけじゃなくて、近くの路上でパフォーマンスやってる面白いヤツらを引っ張ってこい、みたいな。それがバイイングの方針だった。

でもCANDY時代に「一番最初に手がける気持ちよさ」って、実は悔しさと表裏一体でもあった。自分たちがいいと思って持ってきたブランドも、ビジネスが大きくなる頃には大きい資本に持っていかれてしまっていたんです。

僕らはあくまで手が早いだけで、エクスクルーシブで扱うことはできない。

 

確かにそれはヒドい。

だから僕がディストリビューションをやると決めたときは、完全エクスクルーシブにしようと。必ずうちを通してくれと。

それから、値段を公平にすること。どこかが安くし出して自由競争になりだすと……僕はそれを吉牛だと思っているんですけど、どこかが100円安くなると、お客さんは当然安いほうに食いつく。でもそれって牛丼と一緒で、いつかどこかが潰れる構図なんですよ。下げることは簡単だけれど、上げるのは大変なこと。

僕はそれがイヤだった。だから自分で決めた適正価格で出す。しかもAmazonでは売らない。Amazonやネットショップ含め、日本ではどこで買っても同じ値段にしようと。そうすれば、いつもお世話になっている本屋さんで買おうかな、といった基準でお店を選ぶことができるじゃないですか。いつの間にか、お客さんの基準も値段じゃなく、どこのお店で買うかという話になるんです。

 

へぇ、立派だなあ。いやあ、今日はディストリビューションという仕事がなんとなく分かった気がします。ありがとう!

 

 

打ち合わせそっちのけで、1時間ひたすら語ってくれた濱中さん。彼がその仕事に一生懸命な理由、なんだか分かった気がする。もちろん、ディストリビューションという仕事についてもね!

そんな濱中さんが企画・運営するイベントが4月にあります。その名も「MACK_CONCEPT_TOKYO」。今回の話に何度も出てきたMACKの設立5周年イベントが東京で開催されるんだって。しかも日本人作家からは、ホンマタカシさん、細倉真弓さん、深瀬昌久の新刊が同時リリース。マジかよッ、行くしかないじゃん!

さらに4月9日、イベントのメイン会場になる「IMA CONCEPT STORE」では「MACK」ディレクターのマイケル・マックさん、ホンマさん、細倉さん、深瀬昌久アーカイブスのトモ・コスガによるプレゼンテーションを開催するらしいよ。あれ、なんかオレの名前も入ってる気がしたけど、気のせいだよね?

プレゼンテーションの後には、ホンマさんと細倉さんのサイン会もあるってさ。いまからカレンダーに印つけとかないと!

 

スクリーンショット 2016-03-17 1.06.23MACK CONCEPT TOKYO

会期: 2016年4月5日(火)~4月23日(土)
会場: IMA CONCEPT STORE
住所: 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F
tel: 03 5572 7144
時間: 11:00~19:00
定休日: 日・月・祝祭日
主催|MACK
企画・運営|twelvebooks
協賛|USM Modular Furniture, Ruinart (MHD Moët Hennessy Diageo K.K.), shashasha.jp (写々者)
後援|ブリティッシュ・カウンシル
協力|G/P gallery, Taro Nasu, 深瀬昌久アーカイブス
http://www.mackconcepttokyo.com

 

【IMA CONCEPT STOREでの関連イベント】
■レセプションパーティ
「MACK 5th ANNIVERSARY & BOOK LAUNCHES PARTY」
日時:2016年4月7日(木) 19:00~21:00
ゲスト:マイケル・マック / ホンマタカシ / 細倉真弓 / トモ・コスガ(深瀬昌久アーカイブス)/ 川田喜久治

 

■トークイベント&ブックサイニング
「MACK PRESENTATION & BOOK SIGNINGS」
日時:2016年4月9日(土) 16:00~18:00
(ブックサイニング 18:00~19:00)
登壇者:マイケル・マック / ホンマタカシ / 細倉真弓 / トモ・コスガ(深瀬昌久アーカイブス)
入場料:1,000円
定員:80名 *要予約
詳細ページは こちら 

 

【サテライトイベント】
ポップアップストア
「MACK × USM Modular Furniture in 代官山蔦屋書店」
ホンマタカシ、細倉真弓、代官山蔦屋書店コンシェルジュによるMACKセレクションを展開し、期間中に各作家によるトークイベントを開催致します。

会期:2016年4月11日(月)~5月1日(日) 7:00~26:00
会場: 代官山蔦屋書店2号館1階ブックフロア 
定休日:無休
 http://real.tsite.jp/daikanyama/ 

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このたび、イギリスの出版社「MACK」設立5周年記念イベント MACK_CONCEPT_TOKYO にて、ホンマタカシ、深瀬昌久、細倉真弓の新刊がリリースされます。
イベントのメイン会場であるIMA CONCEPT STOREでは、日本人作家3名による3タイトルの同時リリースを記念し、「MACK」ディレクターのマイケル・マック、ホンマタカシ、細倉真弓、深瀬昌久アーカイブスのトモ・コスガによるプレゼンテーションを開催いたします。それぞれの写真集制作にまつわるエピソードや収録作品についての話などを、作り手から直接聞くことのできる貴重な機会となります。またプレゼンテーションの後には、ホンマタカシ、細倉真弓によるサイン会も開催いたします。お誘い合わせの上、ぜひお越しください。

 

 深瀬昌久『HIBI 
スイスバインディング・ハードカバー / 240ページ / 160 × 260 mm / カラー / 8,300円(税抜)

『ヒビ』は深瀬昌久の最終作のひとつである。1990年から1992年にかけて日々の道すがら地面の亀裂を撮影したものをプリントに焼き、自ら一枚一枚を着色した。そして19922月、ニコンサロンにて開催された個展『私景’92』にて、このほかの作品シリーズ『私景』『ブクブク』『ベロベロ』と共に公開。その4ヵ月後、新宿ゴールデン街の階段から転落、脳に障害を受けたことから作家人生を閉じた。

 

 ホンマタカシ『THE_NARCISSISTIC_CITY 
ダストカバー付きペーパーバック / 112ページ / 240 × 315 mm / カラー&モノクロ / 9,000円(税抜)

都市にある建築物が捉えた、日本とアメリカの都市の風景。「都市によって都市を撮影する」と本シリーズを形容するホンマタカシが用いたのが、写真の原点とも言えるカメラオブスキュラである。その原始的な撮影手法により切り取られたのは、ありのままの風景とは異なる都市に潜む影の群像。独特に重なり合う光と影が映り込んだ都市の姿は、まるでナルキッソスが水に映る自分の姿の美しさに見とれたというギリシャ神話の一節のように、通常のカメラの鮮明さが欠落したからこそ現れる自己陶酔的なイメージをはらんでいる。 

 

 細倉真弓『TRANSPARENCY_IS_THE_NEW_MYSTERY  
ハードカバー / 40ページ / 230 × 330 mm / モノクロ / 5,800円(税抜)

日本人写真家、細倉真弓の作品集。本書はヌードと結晶の写真作品、計22点で構成されている。柔らかく透き通るようなモノクロの写真に映し出される、壊れそうに繊細な手のシルエット、うねる裸体、そして透明な鉱物の目を射抜くような美しさ。驚きに満ちた作家の美学がそれらを分かちがたく結びつける。
水晶のような樹が輝く洞窟の中の像のようにたれさがり、頭上の葉が宝石の枠をなして、溶けあい、プリズムの格子となり、そのあいまから陽光が何百もの虹を作って照りつけ、鳥も鰐も、ひすいや石英を彫って作った紋章の動物のようにグロテスクな姿勢に凍りついている、この森の驚異。- JG Ballard「結晶世界」

*
ホンマタカシ、細倉真弓によるブックサイニングは、18:0019:00を予定しております。
*
ブックサイニングのみの参加も可能です。

 

今回お話を聞いた人:

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濱中敦史さん(twelvebooks)

1984年生まれ。三重県出身。海外留学を経て、2010年にtwelvebooksを設立。イギリスの出版社「MACK」などヨーロッパを中心に海外出版社の国内流通を数多く手掛ける他、ブックセレクションや展覧会の企画など多面的に活動する。2015年より「THE TOKYO ART BOOK FAIR」コミッティーメンバーに加わる。

www.twelve-books.com

この記事の著者

トモ・コスガ

トモ・コスガ

1983年生まれ、編集者。フォトグラファー・新田桂一に師事後、VICE MAGAZINE JAPAN編集部、EYESCREAM編集部、VICE MEDIA JAPANを経て独立。現在は故・深瀬昌久の作品管理と普及を目的とする「深瀬昌久アーカイブス」ディレクターを務めながら、主に写真関連の記事を書いたり、家事をしたり、ジムでマッチョを夢見たり、クワガタを飼育・採集、と多岐にわたって活動中。

http://www.tomokosuga.com/

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