沖縄の地に私的な因縁を導き出した野村恵子は言葉を寄せつけない写真の神秘に身を寄せながら先祖の潜像を見つめる。

日本の夏にはお盆があって、夏には先祖様がごっそりと帰ってくる。ああ、死んだらずっと天国じゃないんだ!みたいな。多層的で混沌とした感覚が日本にも沖縄にもある。私の写真にそういった感覚はあるかもしれません。

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最後に、いま取り組んでいるテーマについて教えて下さい。

この1年は信州の山岳地を撮っています。今までよりもっとなにか大きなものに巻き込まれていきたい。それまでテーマとして「水」を掲げてきたので、自然が厳しくも豊かなところで、火祭りがあるところ、狩猟が盛んなところ、通いやすいところとして、信州だなと。

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とはいえ、女性たちのことも撮り続けていますよ。女性を撮るという視点を完全に捨ててしまうと私の写真にならないのかも、と思い始めたところです。いまは特に妊婦さんを撮影しています。信州でも東京でも同時進行で撮り続けています。■

 

今回の記事は、海外へ日本写真を伝えるオンライン・プラットフォーム「amana art photo」(英文)のためにトモ・コスガが行なったインタビュー取材の日本語版として、TSKでの掲載が実現しました。「amana art photo」では今回の記事の英語版はもちろん、他にも様々な写真家へのインタビュー記事が掲載されています。海外の友だちに日本写真を教えたい!というときに重宝するからブックマークしておくと便利ですよ!

amana art photo
https://www.amanaartphoto.com/

本記事日本語版の作品掲載を許諾下さいました野村恵子様、ポートレート掲載を許諾下さいました若木信吾様、そしてTSK掲載を許諾下さいました株式会社アマナ丹生様に感謝致します。ありがとうございました。

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この記事の著者

トモ・コスガ

トモ・コスガ

1983年生まれ、編集者。フォトグラファー・新田桂一に師事後、VICE MAGAZINE JAPAN編集部、EYESCREAM編集部、VICE MEDIA JAPANを経て独立。現在は故・深瀬昌久の作品管理と普及を目的とする「深瀬昌久アーカイブス」ディレクターを務めながら、主に写真関連の記事を書いたり、家事をしたり、ジムでマッチョを夢見たり、クワガタを飼育・採集、と多岐にわたって活動中。

http://www.tomokosuga.com/

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