1万年前の記憶を1万年後の人類に託すため、ケロッピー前田と大島托は縄文文様にタトゥーの潜像を見る。

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ども、トモ・コスガです。

今回紹介したいのは、ジャーナリストのケロッピー前田さんとタトゥーアーティストの大島托さんが押し進める縄文タトゥー復興プロジェクト『縄文族』について。

縄文時代といったら、今から1万5千年以上も昔の話。しかもそれはひとつの時代として1万年ものあいだ続いたにも拘わらず、今なお謎も多い。思わずめまいがするほど膨大な時のなかで、縄文人はどう生き抜いていたのか——。それを考えるうえでアカデミックな観点と物理的証拠が大切なのは分かるけれど、ケロッピー前田さんと大島さんは先人の知恵と自分たちの想像力を信じたうえで、ひとつの説に辿り着いた。それが、縄文人は自らの身体にタトゥーを彫り、それをひとつのアイデンティティにしていたんじゃないか?というもの。

とりわけケロッピー前田さんは、知る人ぞ知る雑誌『バースト』で、90年代半ばから海外取材を中心に活躍してきたジャーナリスト。8月に刊行されたばかりの新刊『クレイジートリップ CRAZY TRIP 今を生き抜くための“最果て”世界の旅には、ケロッピーさんの長年の取材活動がギッシリ収録されている。どれも、ケロッピー前田さんが自らの足で訪れ、自らの眼で向き合わなければ感じとれなかったに違いない発見と感動で満ちあふれているんだ。この本のなかでたびたび目にする「今を生き抜くため」というキーワードはどこか、未来を見定めているようにも読めて、そういう意味じゃ、『クレイジートリップ』はケロッピー前田さんによる〝ノンフィクションSF冒険記〟とも言えるかも。

そんなケロッピー前田さんと大島托さんによる縄文タトゥー復興プロジェクトの展覧会『縄文族 JOMON TRIBE』が、9月16日(金)から阿佐ヶ谷・TAV GALLERYで開催中だ。新刊『クレイジートリップ』とリンクする部分もかなり多い。そこで今回、この展覧会と新刊を拠り所にしながら、縄文タトゥーについてケロッピー前田さんに話を聞いた。

左)大島托さん 右)ケロッピー前田さん

左)大島托さん 右)ケロッピー前田さん

 TSK(ちぇっ):今回、ケロッピーさんが出された新刊『クレイジートリップ』、楽しく拝読させて頂きました。とりわけ最後の章、〝縄文タトゥー〟が面白かったです。「縄文時代にタトゥーはあったのか?」という疑問と、長らく世界中を回ってきたケロッピーさんが改めて日本の歴史に関心を持たれたところが興味をそそりました。なぜいま縄文時代で、その切り口がタトゥーだったんでしょう?

ケロッピー前田:縄文にフォーカスする前にまず、「人類最初の絵は洞窟の壁に描かれたのか、あるいは人間の皮膚に彫られたのか?」という疑問があって。それは世界的にも議論されているテーマ。

僕は1990年代から、世界的に始まったタトゥーや身体改造のムーブメントを追っかけて取材してきたんですけど、1991年に「アイスマン」と呼ばれる人類最古のミイラが発見された。それが身体にタトゥーをしていたんですね。

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