1万年前の記憶を1万年後の人類に託すため、ケロッピー前田と大島托は縄文文様にタトゥーの潜像を見る。

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なぜなら、縄文時代にはアニミズム、シャーマニズム、トーテニズムといった、原始宗教とは別の宗教ができあがっていて、そのおかげでバランスがとれていたから1万年も続いたんだと。それは、不死と再生のシンボリズム。つまり蛇や月であると。循環するものに自分たちを投影するというか。だから文様も……

渦巻きですね。

そう、ある種、無限というか。それを象徴するものとして、土器や土偶を延々と作り続けていたのが縄文時代だったと。

確かに、1万年も続く時代って違和感ありますもんね。

それから大島直行さんの話でおもしろいと思ったのは、縄文土器を鍋だと言っている人は考古学者でも多いのですが、穴が開いている土器がけっこう多いと。

会場では縄文タトゥーの下絵も展示されています

会場では縄文タトゥーの下絵も展示されています

つまり、水なんかを溜めるためのものではなかった?

そう。その穴って、女の人なら女性器、男なら肛門かもしれない。大島直行さんは「たしかに鍋にも使えるけれど、これは人の身体を象徴していたんじゃないか」と。土器自体が人間の身体を象徴していたとしたら、土器の文様は縄文人にも施されていたかもしれないと。

確かに縄文土器って、縄で文様をつけたから縄文っていいますけど、よく見るとタトゥーみたいに〝彫ってる〟感ありますよね。テクスチャー的に。

そうそう。すごく色々な手法があって。それを大島直行さんは〝効き目〟と呼んでいて。科学的な効果というより、縄文人を精神的に満足させるものを文様に求めていたのではないかと。

〝効き目〟っていう表現、おもしろいですよねw。自分も『クレイジートリップ』を読んでいくなかで、グッと刺さってきた表現でした。

そうそう、僕らの世代にも響く言葉かなと思って。まあそんな感じで縄文タトゥーについては色々な意見があるわけなんですけど、そもそも縄文時代にタトゥーがあったんじゃないか?っていう議論自体は明治時代からあったんですよ。

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