高木美佑『きっと誰も好きじゃない。』001人目

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高木美佑『しょーもない私の十代が終わりました。』より

「TSK(ちぇっ)」とフォトグラファーが手を組んでお届けする新連載企画。トップバッターは高木美佑(たかき・みゆ)ちゃん。

まず彼女の紹介を。かねてより自分自身に対してカメラを向けてきた1991年生まれの美佑ちゃん。そのデビューは2012年度の写真新世紀だ。この佳作に選ばれた彼女の作品「しょーもない私の十代が終わりました。」が見せてくれたのは、ハタチを目前にうら若き十代の少女が重ねてきた苦労の日々。刻々と迫るタイムミットの突破口として彼女が選んだのは、ハタチになる100日前から1日1本フィルムを撮ると決め、〝成人になればできること〟をカメラの前で晒すことだった。

タバコ、酒、婚姻届、ドンキーの成人コーナー、競馬、クレジットカード、パチンコ、宝くじ……。目前に迫った二十代の重圧から逃れるべく、思いつく限りの「成人行為」をやり尽くす彼女。その健気な姿はほほえましく映る一方で、十代(現実/真実)と二十代(空想/嘘)が混ざり合った矛盾こそむしろリアルに映って、改めて写真の面白さを教えてくれた。

それから4年。いまや24歳となった美佑ちゃんは当時から変わることなく、自分自身にカメラを向け続けている。そして彼女は最近、現代の愛について考えていたところ、周りで出会い系アプリを使う友人が増えていることに気づいた。しかも実際に出会い系アプリで恋人を作った友人まで出てきたところで、これぞ現代の愛の進化形!とばかりに興味を持ったという。

じゃ、美佑ちゃんが真の愛を手に入れるまでの過程で出会うであろう、幾多もの男たちの武勇伝を聞いてきてもらい、さらに美佑ちゃんを撮ってもらって記念に載せていこうぜ!ということで「TSK(ちぇっ)」連載企画、その名も『きっと誰も好きじゃない。』は始動することに。

美佑ちゃんが自在に操るという出会い系アプリを通じて(なるべく昼間の人通りの多いところで万が一の危険がないように)出会った男性との会話を綴ってもらい、相手に撮ってもらった彼女のポートレートを載せていく。自分が撮る自分とも、気を許した人が撮る自分とも異なる「高木美佑」は果たしてどんな顔をして写るのか。

それじゃ次のページで、24歳の愛の模索をたっぷり覗かせてもらうとしよう……。

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